【「いわしろ」の取り組み】
  1、呼吸援助抱っこ
(深い腹式呼吸に)(アイコンタクトを育てる)
 呼吸援助抱っこは、赤ちゃんが「オギャーオギャー」と泣いた時、抱っこをすると泣きやんで、だんだんと深い腹式呼吸ができるようになると、アイコンタクトをとってくることをヒントにあみだした抱っこです。
 呼吸援助抱っこでは、縦抱きをして大人と子供がおなかと胸を密着させる抱っこを行います。抱っこによって、子供が深い腹式呼吸ができるように誘導します。
 深い腹式呼吸ができるようになると、子供の方からアイコンタクトをとってくるようになります。それは、深い腹式呼吸ができる心地よさがアイコンタクトをとらせるから、ととらえています。

(赤ちゃん返りが出る)(社会性の土台づくり)
 呼吸援助抱っこが軌道にのって、深い腹式呼吸ができるようになったり、アイコンタクトがしっかりととれるようになるにつれて、こどもに赤ちゃん返りが出ます。
 例えば、オッパイを吸いたがるようになったり、ママのオッパイをさわったり、オッパイをチュパチュパと吸ったりします。いつもコップでジュースを飲むのに、ほ乳ビンで飲みたがるようになります。また、オムツをあててほしいとおねだりしたり、歩けるのに「ボク赤ちゃん」と言ってハイハイをしたり、「ンマンマ、アブブブ」となん語を言ったりします。自分で食べられるのに「ママ食べさせて」と言って口を開けて食べさせてもらいたがったり、イナイイナイバーをするとはしゃいだりと、まるで赤ちゃんのようなふるまいをするようになります。
 また、愛着が育ってくると、母親の姿が少しでも見えなくなると、「ママ、ママ」と探したり、後追いをするようになります。母親がトイレに入っている時は、トイレの前で待っていたり、何かと母親のそばから離れなくなります。
 子供は、赤ちゃん時代に順調に育つ道すじをふむことができなかったことを、赤ちゃん返りで育つ道すじでたどり直します。
 赤ちゃん返りで注目したいことは、イナイイナイバーではしゃいだり、人見知りをしたり、後追いをする行動です。これらの行動は、人との関わりができるようになったことの証です。
 呼吸援助抱っこは、人を受け入れて、人と関わりたいという心を育てる取り組みです。


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